【箱根・山麓からの自然便り】 第309便 22年5月4日 早川新緑は輝きを増して 箱根山中腹を覆う 秋の紅葉よりも華やかに 明るい季節 川音も明るい そうだ…明日はもう「立夏」だ決められた休日に写真を撮りに行く…でなく自然の営みに沿って 撮影に出向かれる今の生活は幸せと思いながらも 異常気象で振り回された 春の花の季節初夏を思わせる 汗ばむ今日の陽気は 紛れもなく「夏に入る」 やっと平常に戻ったかと 心地よい川風に吹かれて 宮ノ下から仙石原へ 道草を楽しみながら早川をさかのぼる折からのゴールデンウイーク 一極集中 観光スポットは混雑きわまりない そんな時には 裏道をたどり「風薫る」 静かな箱根・自然を楽しんで下さい
【箱根・山麓からの自然便り】 第308便 22年4月21日 畑宿・箱根峠・湖尻春たけなわだが寒い日が続いたと思ったら いきなりの真夏日丁度見頃だろうと訪れた畑宿周辺は 8分咲のヤマザクラかすかな花の香りに新緑のにおいが混ざって 華やいだ春景色雨上がりで洗われ 芽吹きの萌葱色と純緑はことさら眩しい写真撮影は二の次で 魅惑に満ちた自然の中に身を置くことが最上としている自分にとって 樹木が旺盛に生を盛り上げ繁茂する4月は ことさら気分がよいまだ早いと思っていた箱根峠に足を伸ばせば ここも…もう花盛り次第に山を駆け上ってゆく桜前線も 今年は中腹以上はもう一斉に咲きそろってしまった湖尻のトウゴクミツバツツジも 開花し 足柄幹線林道の花桃も満開で今日は箱根一周花巡りの最良の日に恵まれた その分 ゴールデンウイークは寂しい季節になってしまいそうだ明日からまた雨 気温は今日よりも20度下回るとの予報花たちも散り急ぐことは無いが 色あせて命ながらえるのも… また忍びない
【箱根・山麓からの自然便り】 第307便 22年4月14日 仙石原春の火入れ天候不順で野菜が高い箱根は寒気と強風に襲われ 満開の高原のコブシもカタチが崩れ見るも無惨そんなコブシの向こうで春の火入れがやっと今日決行された新芽も吹き出し もうこれ以上延期できない瀬戸際3月25日の予定日が 天候条件が悪く延期されてから 用意されていた予備日が次から次へと延期され 今日は13回目になる これも過去にない異常回数 こちらも4回も空出動させられ もう限界だった箱根の降水量と 降雪の日は何時もの年の倍また明日も雪の予報で 撮影予定も 変更変更で振り回されるもしも予報が当たり雪だったら 降雪と桜満開は随所で見られるこれは箱根だからの特権
【箱根・山麓からの自然便り】 第306便 22年4月8日 駒ヶ岳の霧氷宮城野の桜取材に行く途中 チラッと見えた駒ヶ岳山頂に霧氷が出ている4月の霧氷出現は写真歴50年の間に記憶がない こんなチャンスは逃したくない 急遽予定変更して駒ヶ岳へ直行駒ヶ岳山頂はマイナス4度 寒風 春の身支度では堪える車に積んであった長靴に履き替えて もう用無しか思っていた残りの使い捨て携帯用カイロを持ってきて良かったケーブルにパラパラッと乗っていた観光客は 思わぬ寒風烈風にたじたじ とんだ災難だと霧氷には無関心に引き返してゆく寒風の中に飛び出したのは3人 群馬から富士山撮影に来たという私より年配の人4日滞在しているけど まだ富士山にお目にかかれなかったと チラッと顔を出した富士山に喜んでいる だが霧氷には無関心もう一人は派手なヤッケで完全武装の中年の女性 ストックまで持っている撮影中 この女性コンパクトカメラで熱心に取りながら ズーット後をついてくる気になり振り返って声を掛けると ノージャパンと返事が返ってきた こちらもノー英語4月にこの霧氷 群馬の人には箱根で最良の日に恵まれましたよ…と…女性には ユー・ハッピー・ディと言ったが 通じなかったようだ
【箱根・山麓からの自然便り】 第305便 22年4月4日 湯本正眼寺曽我堂空模様が怪しく雨がぽつぽつ落ちてくる曽我堂20年前に植えたというしだれザクラが色を濃くしている毎年訪れながら気になる 参道に咲く白い花曽我堂の庭を片付けしているご婦人に聞くと 利久梅ですと教えてくれる何故かわびしい花だとの思いから 先生(故住職岩崎宗純さん)が亡くなられて この寺に来るのが寂しくなりましたと…そんな話しを続けながら 在りし日の事を思い出す住職が大切にしていたという桜も満開…頼まれて撮影したこの桜 今も講堂に掛けてあるだろうか…このご婦人その撮影の打ち合わせの時にお会いしていたと思い出し…大黒さんでしたお名前は…と聞かれたけれど手を振って曽我堂を後にする